University of Florida Pramod P. Khargonekar氏
講師略歴
Pramod P. Khargonekar received his B. Tech. Degree in electrical
engineering from the Indian Institute of Technology, Bombay in 1977,
and M.S. degree in mathematics and Ph.D. degree in electrical
engineering from the University of Florida in 1980 and 1981,
respectively. After holding faculty positions in Electrical
Engineering at the University of Florida and University of Minnesota,
he joined The University of Michigan in 1989 as Professor of
Electrical Engineering and Computer Science. He became Chairman of the
Department of Electrical Engineering and Computer Science in 1997 and
also held the positions of Claude E. Shannon Professor of Engineering
Science. In July 2001, he rejoined the University of Florida as Dean
of the College of Engineering, Associate Vice President of the
Engineering and Industrial Experiment Station (EIES) and Eckis
Professor Electrical and Computer Engineering.
Dr. Khargonekar's early research work was focused on mathematical
control theory, robust and H-infinity control theory, and system
identification. In the early 1990's, he worked on a major
multidisciplinary project on applications of control and estimation
techniques to semiconductor manufacturing and control of
reconfigurable manufacturing systems.
Dr. Khargonekar is a recipient of the NSF Presidential Young
Investigator Award (1985), the American Automatic Control Council's
(AACC) Donald Eckman Award (1989), the IEEE W. R. G. Baker Prize Award
(1991), the George Axelby Best Paper Award (1990), the Hugo Schuck ACC
Best Paper Award (1993), the Japan Society for Promotion of Science
Fellowship (1992), and a Distinguished Alumnus Award from the Indian
Institute of Technology, Bombay (1997). At the University of
Michigan, he received a teaching excellence award from the EECS
department in 1991, a research excellence award from the College of
Engineering in 1994, and the Arthur F. Thurnau Professorship from 1995
to 1998. He is a Fellow of IEEE.
大阪大学 若 松 栄 史 氏
生産現場では,産業用ロボットによる組立作業の自動化が進んでいるが, 柔軟物体,特にワイヤーハーネスのような線状物体や, フレキシブル基板のような帯状物体の組み付けは未だ作業者に頼っている という現状がある.そこで,このような作業の自動化を目指して, 線状/帯状物体のマニピュレーションにおける作業計画手法とモデリング手法 について述べる.
株式会社神戸製鋼所 稗 方 孝 之 氏
近年,機械装置の音響診断,携帯電話の音声通話, ロボット・カーナビでの音声認識など, 「聞きたい音」だけを瞬時に取り出したいニーズが高まっている. 本講演では,独立成分分析に基づくリアルタイム音源分離技術と音源分離装置の開発 について紹介し,さらに実用化へ向けた取組みについても述べる.
大阪大学 宮 本 俊 幸 氏
ペトリネットは非同期・並行システムの記述言語として知られている. これまでに様々な理論的考察がなされ, 現実の社会において広く用いられるようになってきている.また, 色つきペトリネットに代表される様々な拡張ペトリネットが提案されている. 本講演では, 近年様々な形で提案されているオブジェクト指向ペトリネットを紹介する.
独立行政法人産業技術総合研究所 高 橋 孝 一 氏
形式的(数理的)手法は,特に制御システムを始めとする 高信頼性が要求されるシステムにおいて重要である. 本講演では数理的技法を概観し, 産業技術総合研究所のシステム検証研究センターで取り組んでいる研究 について紹介する.
東京大学 上 田 完 次 氏
生産システムはプロセスの最適化戦略から, 環境変動に適応するシステム構築へと発展し, 最近では価値共創という新しい考えが注目されている. 本講演では,創発をコアにする生産システムの研究トピックスを紹介するとともに, サービスイノベーションを視野に入れた価値共創戦略に関する最新の動向 について述べる.
神戸大学 藤 崎 泰 正 氏
現実に出会う制御問題は一般に,種々の複雑さを内包し, 確定的な意味で厳密な解を実用的な時間で求めることは困難である. そこで,ランダマイズドアルゴリズムに着目し, 確率的な意味で厳密な解を実用的な時間で求めることを目指す研究が, 現在進みつつある.本講演では,この概要について, 講演者自身の研究も交えつつ紹介する.
オムロン株式会社 田 中 邦 明 氏
顧客ニーズの多様化,短納期要求の拡大への対応, さらには中国メーカを始めとするコスト競争力のある競合の出現など 克服すべき大きな課題がある中で,日本のものづくりが元気になっている. この要因の1つに,顧客のニーズにジャストフィットする多品種の製品を ジャストインタイムで生産できる生産システムの実現があると考えている. モジュール構造化思想をベースに,人と機械のベストマッチングで実現する 多品種変量生産システムのオムロンにおける構築事例を紹介する.
京都大学 杉 江 俊 治 氏
制御対象の精密なモデルを得ることは 制御系設計において最も重要な問題の一つである.従来の同定手法の多くは, 離散時間モデルを同定するものがほとんどであるが, サンプリングされた入出力信号から連続時間モデルを直接に同定する 直接法が近年注目されてきている. これは,現実のシステムは元来連続時間系であるものがほとんどであり, 制御系設計の際には連続時間系として捉える方が便利なことが多いためである. このような直接法の一つとして, 著者らはこの数年反復学習制御を用いる手法を提案してきている. 本講演では,連続時間系の同定の問題点を示すとともに,提案手法の原理, 性質およびその有効性について,数値例を用いながら述べる.
大阪大学 降 旗 大 介 氏
離散問題にペナルティ法を用いて従属変数を連続化し, さらに定義域のグラフを空間ととらえ グラフ上に適切な微積分作用素を導入することで独立変数も形式的には連続化する. さらに,ペナルティ関数をリアプノフ関数とする偏微分方程式系を 変分計算を通じて組むことで求解アルゴリズムを構成できる. 結果,離散問題を数値解析の文脈で考察することになる. これら一連のストーリーおよびグラフ彩色問題に対する応用例について述べる.
オーガナイザ 近畿大学 中 迫 昇 氏
音響工学と聞くと,すでに確立された学問あるいは枯れた技術 と思われがちであるが,日々新たなアイデアが生まれ, 新たな技術が開発されている.これは近年のコンピュータ技術の発達により, 従来実現不可能と思われていた技術が実現できるようになったためでもあろう. 本セッションでは,とくに本学会と関係が深い音響信号処理に関連する 最新のトピックスを集めた.(6件)
オーガナイザ 甲南大学 渡 邊 栄 治 氏
実際に得られる各種信号には,非定常性が含まれる場合が多い. そのような信号に対しては,係数が固定されたモデルやフィルタでは 効果的に処理できない問題にしばしば直面する.そこで,人間のように,推論, 学習,適応,自己組織能力を有する知的信号処理アルゴリズムの構築が必要となる. 本セッションでは,人間の脳を模倣したニューラルネットワークを用いた 知的信号処理に関連する講演をもとに, このテーマに関する集中的な議論を行なう.(6件)
オーガナイザ 神戸大学 浦 久 保 孝 光 氏
様々な動的環境に適応しながら運動および行動する知的ロボットの実現を目指し, 数多くの研究が行われている. 近年,生体の巧みさを手本とするアプローチが運動生理学などの生物学と結びつき 新たな展開を見せている.本セッションでは, これらの最新研究について発表および議論を行う.(5件)
オーガナイザ 大阪府立大学 翟 貴 生 氏,京都大学 東 俊 一 氏
本セッションでは,近年最も注目されている切替え・ハイブリッドシステムの 国内での最新の研究成果を紹介することを目的としている.講演は, この分野で活発に活動されている研究者を中心とした6件で構成されており, 理論・応用の両面からこの分野の課題や将来の方向性に関して 議論を行なう予定である.(6件)
オーガナイザ 富山大学 黒 岡 武 俊 氏,関西大学 村 上 佳 広 氏
種々の場面で大量のデータが得られるようになってきているが, それをどのように処理すればほしいデータに加工できたり, 意味を抽出したりできるのかは,利用者の腕の見せ所である. この際,大量のデータから隠された情報を引き出す方法のひとつに データマイニング手法があり,近年,種々の分野で適用され, その効果が明らかになりつつある.また, 多くのデータマイニング手法が提案され,改良バージョンが発表されている. 本セッションでは,それらのマイニング手法に対して,どのような対象に, どの程度使え,どこまでの可能性があるのかについて議論する.(6件)